「オキサイドグリーン」

6月に入ると梅雨も本格化して、
濡れた街角の色はいつもより濃厚に、
そして力強く景色が変わります。
たっぷりと雨を含んだ緑の匂いがどこからか飛んできて、
そんな時はふと、水彩画の森の中に迷い込んだ気分にもなります。
街路樹や公園、
レンガの目地に生える苔、鼻先をくすぐる風の中など、
目に見えるもの、見えないもの、
あらゆる隙間に緑が深く入り込み、
街並みがオキサイドグリーンに覆われる6月は、
見慣れた日常の景色から、より深い別の世界を
見たり感じたりする幻想的な季節ですね。

(月光荘画材店)



【選書:月光荘スタッフ・沢井】







【画家:福田紀子さん


『哀しい予感』


¥22,000(税込)
[Size]242×333×17(mm)
[Materials]木製パネル、アクリル、ジェッソ、
月光荘透明水彩絵具(オキサイドグリーン)



〈プロフィール〉
横浜生まれ
2008年より定期的に個展
2011年より美術同人誌『四月と十月』同人
〈共著〉
『わたしの東京風景』(港の人)/著 鈴木伸子・絵 福田紀子
〈作品集〉
『今日は今日、あたらしい今日。』amala books




←5月へ→7月へ